タイの治安とテロの危険性について
一連のイスラム国の蛮行から、日本も含め世界中が危険にさらされるようになりました。。
海外旅行についても、今までのようなのほほんとした楽な気分では出かけられなくなりそうなので、少し考えてみる。
タイの治安について
タイへの旅行経験者の多くは、タイの治安について、さほど心配している人はいないと思われます。
当然ながら、統計で見れば日本より治安は悪いものの、他国と比較しても旅行中に身の危険を感じたり、生命を脅かされる思いをすることはかなり少ないと言っていいでしょう。
どちらかといえば、タイではそういうものよりボッタクリであったり、スリであるとかの軽犯罪の方に気をつけている人が多いと思う。
しかし、調べてみると、現実問題としてタイでは過去にイスラム過激派によるテロが頻発しているという外務省のデータがあるのです。
それらの多くは南部で発生しており、テロが活発化した2004年から10年間で6,000人近くが死亡しているという事実が。。
これはとんでもない数字で、日本で報じられないのが不思議なほど。
タイの南部といえばマレーシア寄りであるが、マレーシアがイスラム国家なのはご存知なことと思います。
マレーシアの街中を歩けば、マレーシア人以外に、同じイスラム教徒で移民と思われる中東の人たちも数多く見かける。
タイの南部は、もともとイスラム教を信仰していたマレー人が住んでいたところのため、仏教のタイからの独立運動(パタニー王国の復活)が盛んで、これが間違った方向に進んで、爆弾テロ事件や仏教徒、公務員、教師などに対する暗殺事件、誘拐事件が多発しているそうです。
我々日本人が旅行の際に垣間見るバンコクの明るさ、人々の優しさと、まったく違う暗い闇。。
こういうことが、南部だけではなく他の主要都市にいつ飛び火しても不思議ではない。
つい最近の出来事
2015年2月1日 20時過ぎ
バンコクのBTSサイアム駅で爆発が起きた。
当初は変圧器の不具合による爆発と報じられたが、その後の警察の調べで、何者かが仕掛けた手製爆弾による疑いが出てきたとタイのメディアが伝えている。
幸い重傷者はいなかったものの、2度に渡る爆発でサイアム駅やスカイウォークで繋がるサイアム・パラゴンは入り口を一時閉鎖したそうです。
これが、インラック前首相の有罪判決に起因したタクシン派(赤シャツ)の流れなのか、はたまたイスラム過激派テロの飛び火なのかは分からない。
確かなことは、いま世の中が一層混沌としていく過程にあるということ。
私たちは、自分の身は自分で守るという意識を持って注意を払い、基本的なことを心に刻んで行動するしかなさそうです。
皆様のトラベルがより楽しいものになることを祈って。