マレーシアでの不思議な出来事2
雷が近くに落ちる度、轟音と稲光で真っ白になる映画の中のような現実。。
( ゚д゚)ポカーン
呆然としばらく15分ほどその場にいたでしょうか・・
全く勢いが弱まる気配がありません。
そろそろ決断する必要がありました
このままここにいてもしょうがない。飛行機の時間だってあるんだし。。
既に川と化した道路にはクルマはもう走っておらず、
タクシーを捕まえるのも無理です。
この豪雨の中、モノレールは動いてるかどうか分からないけれど、とりあえず駅まで行くしかない。
夜間のフライトとはいえ、シンガポールへの帰りの飛行機の時間も気になります。
何より、この街中からLCC用の空港までは結構離れています。
イメージ図
私は意を決して、ビルの軒下で近くに雷が落ちるのを待ち、落雷した瞬間から次に落ちるまでの間に隣のビルの軒下まで走り、更にその隣と順番にダッシュして行って駅までの距離を稼ごうと考えました。
もの凄い轟音と光で、周りには誰もいませんでしたが、不思議と怖さは全く感じませんでした。
ビシャビシャな歩道か道路か分からないところを次のビルに向かって走り、次の落雷を待機している間は「早く落ちて」としか考えていなかったのです。
こういう集中力が増して極限の境地にあることを、スポーツ選手などが「ゾーンに入る」と表現するものでしょうか。
そんな時、
不意に、昔の日本軍の兵隊さんがこのマレー半島で戦っていた光景が一瞬すぐ近くに見えた気がしました。
ここは当時、間違いなく密林のジャングルだったことでしょう。
熱帯雨林の中で、どれだけ過酷な戦場だったことか。。
霊感も一切なく軍事や戦争にまったく興味もない私が、なぜそういう感覚にとらわれたのかのはまったく分かりません。
フラッシュバック?私の前世が兵隊でもなければするはずもないでしょう。
が、なぜ、はっきりと見えた様に感じたのか、あるいは瞬間的に夢だったのか、
今もって分かりません・・・
あまりに凄まじい落雷の状況と、数十年も前の戦時中の現場との波長がたまたま重なりシンクロしたというのでしょうか。。
調べると、このマレー半島は大東亜戦争で日本軍が、イギリス軍(イギリス領マレーおよびシンガポール)と戦闘した場所です。
戦争は悪でありけっして繰り返してはならない。
歴史を振り返り、後から一括りにして言う事はたやすいことです。
しかし、その時代、その時々で様々な状況やそれぞれの判断があり、祖先の方々の頑張りで結果的に、いま日本という国が存在しているという事実も忘れてはなりません。
この後、何とかモノレール駅に到着したところ動いていて、無事に空港まで戻ることは出来ました。
KLセントラル駅のコンビニか薬屋か分からないようなところでバスタオルを買い、服をを拭いて、駅からの列車の中ではシューズの中に新聞紙やティッシュを詰め、やっとの思いで空港に到着しました。
ところが、
さすがに、これだけの悪天候はそうそうあることではないようで、
飛行機が飛べず、2時間半ほど遅延しました。
なら、もっと余裕を持って空港まで帰れたのに!!
シンガポールへの帰りのタイガーエアは、旅客機内がほとんど人がおらずガラガラだったので、裸足になってシューズを乾かしてました(笑)
結局、
シンガポール:チャンギ空港に到着したのは既に夜中の2時でしたが、空港からホテルに向かうタクシーの中から、雨すら降っていない静かで平穏なシンガポールの窓の外を眺めていると、先ほどまでの状況がまるで夢だった様に感じられ何とも不思議な思いにとらわれたのです。。