IR法案とカジノ:世界一のザ・ベネチアン・マカオ
マカオが
ポルトガルから中国に返還されたのは
イギリス 🇬🇧 から香港が返還された一年後。。
煌(きら)びやかなカジノの国マカオ
星の数ほどのカジノがひしめき合うその中でも
世界最大の規模を誇るのが
The Venetian Macao ザ・ベネチアン・マカオ
超巨大天井画(下の黒い点々が人です)
一国二制度でありつつチャイナマネーの恩恵で、
マカオのカジノ売り上げがラスベガスを抜いたと言われてかなり経ちますが
中国経済の減速に加え、習近平の腐敗撲滅施策の影響で
すでに栄枯盛衰の雰囲気が漂い出したと言われています。
日本でIR法案が成立したのが昨年暮れのこと。
ギャンブル依存症などという言葉がメディアを賑わせて
国会では蓮舫議員を筆頭に、自民党に対して猛然と詰め寄り
認められない、対策をどうするのかなどと連日紛糾しておりました。
ただ国会答弁を聞いていると
残念ながらカジノを知らない人同士が問答しているので
思いっきりピントがズレてるのもかなり多かったです(´Д`)ハァ…
そもそもギャンブル依存症を生み出してる最たるものはパチンコです。
日本全国津々浦々、駅前の一等地に店舗を構え、
誰でもいつでも気軽にギャンブルができる国など世界を見ても他に例がありません。。
でも現行法では、パチンコはギャンブル(博打)ではなく遊戯に定義されているので(この理由から そのまま換金できず、一旦景品に変えて景品交換所でお金に変える仕組み)、賭博としてのパチンコを存在しないものとして議論していること自体、無理があるというもの。
世界中のカジノ売り上げを合計して19兆円とのことなのに
日本国内のパチンコ売り上げだけで23兆円というのですから、、
その病巣の深刻さが分かるのであります。。
日本がお手本に想定しているというシンガポールのカジノは
入場時には行列に並んでパスポートを提示・確認させれるし、
1万円程度の入場料も必要になります。。
実際に体験すれば分かりますが、
はっきり言ってすごい面倒くさいシステム
狭い国土にカジノが乱立してるマカオと違って、
日本には出来ても10箇所程度と言われているし、
オープン時の賑わいが落ち着けば
わざわざ遠方まで遠征してカジノに通うような人はごく一部でしょう。
なので「カジノがギャンブル依存症を誘発する」論調にはかなり無理がある。。
その前にパチンコをなんとかしろと(笑)
まあパチンコ業界からの献金が政治家に流れているでしょうし、
警察の天下り先でもあるので一筋縄ではいかないのかもですね。
ホールと違い、パチンコ機器メーカーの方はカジノでビジネスが拡大しますし、
既に海外のカジノには日本の機器メーカーのマシンが並んでいます。
日本が周回遅れの 今更のタイミングでカジノ解禁 🎰 したところで、
観光の目玉にはなることなんてないと思いますが、、
ジリ貧の日本経済・地方経済の活性化の材料にはなるのかもしれませんね。
座して死を待つより・・ということなのか。。
ところで
カジノ解禁で本当に注視すべきはマネーロンダリングの問題であることなのは自明です。
ここに焦点を当てないように、
解禁前にはまた違う議論が巻き起こるのでしょうか。。